あの日も暑かった

5年前の今日、私は広島の平和記念公園にいました。
「60年前の今日、原爆が落とされたのか・・・」
と思いながら。


式典で、広島市長や子ども代表の方のスピーチを聞いていて、同じ現代に生きているのに、戦争や平和に対する想いが全然違うなと感じたことを覚えています。


物心付いた時には、両祖父母が他界していたので、私は身近な人から戦争体験を直接聞くことはできませんでした。
ニュースや新聞、本などから知識は得られても、自分のこととして捉えられていないことに気づかされました。


戦争の跡形がほとんど残っていない、現代に生きている私は、当時の様子を想像するしかありません。


同じ地に立って、その時その場所で何があったのか、
多くの人の命が一瞬で奪われた現場で、五感を総動員して、ただただ想像しました。
少しでも自分のこととして感じられたらいいなと思って。




あれから5年。
やっぱりまだ私にとって戦争は、知識としてあるだけです。
でも、5年前にその場所で私なりに感じようとしたことは、事実として今も体の中にちゃんと存在しています。