薦められた本を読むこと

私は本が大好きで、本棚に囲まれているだけでも幸せな気分になってしまいます。
本屋さんは癒しスポットです。
でもやっぱり読んでいる時が楽しいです。


たいていは自分が選んだ本を読みますが、もっと違う刺激が欲しいと思う時は、一目置いている友人にお薦め本を紹介してもらったりします。
またある時は、思いがけないタイミングで本を薦められることがあります。


今日はそんな「薦められた本を読むこと」について、私が良いなと思っていることを書いてみようと思います。


見えない扉が開く

薦められる本は、様々です。
ぱっと見ただけ、聞いただけでワクワクして早く読みたい!と思う本もあれば、そうでない本もあります。


本を薦めてもらうようになった当初は、関心をもてなかった本については、やはり読みたい気持ちが湧きにくくて「せっかく薦めてもらったのだから読まなきゃ」っという義務感で読んだりもしていました。
でもだんだんと、自分が関心をもてなかった本にこそ、これまでにない新しい発見があるのだと分かってきたので、薦めてもらった本は必ず読むようになりました。
関心が無かった分、読む前と読んだ後で考えの広がり具合が大きいのです。
それが楽しいなと思います。
自分にはこんな一面もあったんだ、と今まで見えなかった扉が開くような感覚を味わうことができます。
(もちろん、「早く読みたい!」と思った本からもいい刺激をたくさんもらえます。)


三角コミュニケーション

もう一つには、本を通したコミュニケーションがより面白くなることが挙げられます。
自分が選んだ本を読む場合には、著者と自分とのやりとりだけです。
形で表すと線分です。
 著者 − 自分


それが、薦められた本の場合には、著者と推薦者と自分の三角形になります。
線分が3つになるのです。
 著者  − 推薦者
 推薦者 − 自分
 自分  − 著者
(三角形にしたかったのですが、断念)


2倍ではなく3倍になるのがすごいですよね。
いろんなことを考えながら読めるので、さらに楽しい時間になります。

  • 著者はどうしてこんなことを思いついたんだろう?

っていう普通の問いにプラス、

  • 推薦者はこの本のどういう点に共感したんだろう?
  • 私にピッタリすぎる!どうしてこんなツボを押さえられるんだろう?
  • 推薦者のメッセージは何かな?

などなど。
そうやっていろんなことを考えられるので、より深く読めるように思います。


ビックリしたこと

最後に、昨日びっくりしたことを書いて終わろうと思います。
昨日、
プレイフル・シンキング

プレイフル・シンキング

を薦められて読んでいたんです。
面白いな〜と思いながら読んでいたら、「あれ?読んだことあるかも」という部分に出くわしました。
これからの時代に求められるプロフェッショナルとは?の例として書かれていたあるシステムエンジニアの話なのですが、一度読んだ事がある気がしたのです。
『プレイフル・シンキング』を読んだのは初めてなのに、おかしいなぁと思いながらも読み進めていると、

 ちなみに前出のエンジニアの話は、現在日本マクドナルドホールディングス代表取締役会長兼社長兼、CEOである原田泳幸氏の若いころのエピソードである(原田泳幸著『とことんやれば、必ずできる』より。)

と書いてありました。
あぁどおりで。
前に読んだことがあったと思い出し、"これも何かの縁"と思って、お薦め本を読み終わった後に『とことんやれば、必ずできる』も読んでみることにしました。
すると、1年半前に読んだときに比べて、心に響いてくる言葉の多さに驚きました。
悩んでいたことや考えていたことに対するヒントをたくさんもらえました。
読むのに最適なタイミングってあるんだなと思いました。


『プレイフル・シンキング』は、私の興味がたくさんつまった本で、そのツボの押さえ具合にビックリ。
そして思わぬつながりで再読することになった本が、読むタイミングがピッタリすぎてビックリ。
こんなこともあるんだなぁと不思議な読書体験となりました。