OSNワークショップ vol.14 参加

昨日は、OSNワークショップ vol.14に参加しました。


vol.14のテーマは「コミュニケーション」
2つのゲームを通して、
”相手へメッセージを送る際のポイント”
を学びました。


OSNワークショップの参加は2回目なのですが、前回と同じく、本当に楽しかったです。
場の雰囲気がとても良くて、すごくリラックスできました。


それでは、時系列でふりかえってみます。


Introduction〜自己紹介

受付を済ませて座席に向かうと、机の上にアイマスが置いてありました。
(これは何に使うんだろう?)


早く袋から取り出したい・・・でもじっと我慢。
使う時は、案外早くやってきました。


ワークショップが始まって、まずは自己紹介。
と、ここまではよくあることですが、今回は「イメージングをしてから自己紹介をして頂きます。」とファシリテーターの炎丸さんから言い渡されました。
アイマスクをつけて3分間、自分がリラックスできる場所を思い浮かべました。


#日中に3分間も目を閉じる(しかもアイマスクをして真っ暗な状態になる)ことは無いので、とても新鮮だったし、3分間が長く感じられました。


イメージングが終わったら、A3の紙に
(1)名前
(2)イメージしたこと
(3)ワークショップ参加の目的
を書いて全員に発表しました。



Communication Game1〜町の危機を救え

コミュニケーションゲームその1です。


参加者全体が3つのグループに、さらにそのグループ内でAとBに分かれます。
AとBにはそれぞれ情報が与えられました。

  • 私はグループ3のAで、与えられた情報は以下のようなものでした。
    • A町で感染症が広がっていて死者多数。
    • 原因はA町の動物園のライオンが持っているたんぱく質の一種らしい。
    • 動物園は、A町にとって貴重な収入源。
    • 感染症はB町まで広まっている可能性もある。
    • この感染症には、ソシナールという薬品を精製する際にできる副産物が効くらしい。
    • シナールを製造できる研究所はB町にある。
    • シナールを製造するには5000万円かかる。
    • もしソシナールを製造する工場を作るとすれば100億円かかる。
    • シナールは、兵器として利用できるという情報があり、これが軍事組織に知られては大変。

情報を把握したところで、AとBそれぞれに町長から指令が与えられました。

  • A町の指令は、
    • 感染症を解決することが急務。
    • B町に洗いざらいすべて話して解決策を協議せよ。
    • シナール製造に5000万、別途交渉のために5000万用意してある。
    • 研究所をA町の管轄下に置きたい。

A町内、B町内で作戦会議をした後、B町から協議を持ちかけられ、交渉スタート。


#交渉ゲームは初めてなので最初はとまどいましたが、だんだん楽しくなってきました。


B町は友好的で、
・B町でも感染症が広がっていて原因は鳥らしい。
・B町の感染症にはソシナールが効くらしい。
ということを教えてくれて、A町はソシナールではなくてその副産物が欲しいから、
・2500万ずつ出資でソシナールを製造しよう。
・研究所は共同経営しよう。
と、話はトントン拍子でまとまっていきました。
解決策も出せたし、+αお金も浮いてwin-win


#こんなにうまくいっていいの?と思って他のグループを見てみると、活発に交渉が行われて全然話がまとまる気配は無く、しかもどちらかというと険悪モード。
#なんで??




他のグループの交渉がまとまらないうちに時間もきたので、グループごとに協議の内容と結果を発表しました。
グループ1と2の発表を聞いていると、話が平行線にのっていて議論にならないみたいでした。


うちのグループはすぐまとまったのに、なんで?




というところで、ファシリテーターから種明かしがありました。
なんと、3つのグループに渡された指令が違っていたのでした。




町の情報は3グループとも同じで、指令だけが違ったのです。
大きく違っていた箇所は、

    • B町に洗いざらいすべて話して解決策を協議せよ。

というところが、グループ1とグループ2では、

    • 相手の町には自分の町の状況は一切漏らさず解決策を協議せよ。

だったそうなのです。




このゲームを通して

  • 指令を受ける側が同じでも、どんな指令をされるかで、結果が異なってくる。

ということを体感することができました。


同じことを言っても受け取る人によって受け取り方はそれぞれだということは知っていたので、自分なりに相手に合わせて表現を変えたりしてきていたのですが、このゲームを通して、逆の視点を手に入れることができました。
相手が同じでも指示が違えば結果が違ってくるのです。
相手に何かしてもらいたいときに、自分の期待通りに動いてもらうにはどんな指示をすればいいのかをよく考えなくてはと思います。




Communication Game2〜見えざるものを動かす

コミュニケーションゲームその2。


またまたアイマスクが活躍。
参加者全員アイマスクをつけて起立。OSNメンバーに誘導されてみんなどこかに配置されました。
2人だけアイマスクをとっていいと許可が出て、その2人は部屋の外へ連れ出されました。
2人が戻ってきて、言葉だけで指示してアイマスカーたちを移動し始めます。


この間、ゲームの説明は一切なし。
みんな言われるがまま。されるがまま。
一回目が終わったらしく、今度は別の2人が部屋の外へ。
そして戻ってきてさっきと同じことを始める。
「一歩進んでください。」
「後ろを向いてください。」
「90度右に回転してください。はいオッケーです。」
「左に2歩カニ歩きしてください。」
「ありがとうございます。」
情報は、指示する声のみ。




(なんなんだこれは?)
アイマスクで目が見えず、目的が何なのか、何をしているのかも分からないからストレスがたまります。
#ずっと立っているので腰も痛くなってくるし。。。




「4歩前に進んで下さい。」
(え!4歩?ちょっと怖いな・・・)




やっと自分もアイマスクを取っていいことなり、状況が分かりました。
言葉だけで参加者たちを決められた位置と向きに動いてもらっているだけなのでした。


動いてもらうよう指示するだけなのですが、これが難しかったです。
相手はアイマスクをしていて目が見えないのですから。
一歩と言っても人によって幅が違うし、90度回転してくださいと言っても目が見えないので、80度くらいまでしか回転しない人もいれば110度くらいまでいってしまう人もいますし。




このゲームを通して

  • 指示を与えるときにはどうしたらよいか

を学ぶことができました。
指示は明確になるよう、数字を使ったほうがいいなとか、
相手の不安を和らげるような声かけをするのもいいなとか、
最初にゴールを言ってあげた方がいいなとか。
目的を明確にすること、五感を駆使することも重要だとわかりました。
目が見えない状態で長くいたことによって、普段いかに視覚に頼っているかに気づくことができました。
そして、相手も同じように見えていると勘違いしていることにも。




Conclusion〜最後に

それぞれのゲームが終わる度にふりかえりをしてグループ内で気づいたことなどを共有できる時間があったのが良かったです。
最後に全体を通してのふりかえりがあり、参加者一人一人からいろんな感想を聞けてよかったです。


「指示する」ことに対して、もっと注意を払った方がいいなと思いました。
相手に自分が思ったとおりに動いてもらうことは大変なことです。
言った事がそのまま100パーセント伝わってこちらの意図することを理解してもらえればよいのですが、そんなことは不可能かもしれません。


メッセージを投げても、そのまま受け取られることは無いと私は思っています。
相手というフィルターがあるからです。
相手は受け取りたいものを受け取っていると考えています。
だから、”伝えたいこと”があった場合に、それをそのまま伝えたいのだけど、伝えたいようにメッセージを投げるだけでは不十分で、伝わるようにメッセージを投げないと、受け取ってもらうことは難しいと思います。


ワークショップの中で、ある方が

コミュニケーションは、相手とのギャップを埋める作業

ということをおっしゃっていたのですが、その言葉を聞いて、いろんなことが自分の中でつながっていきました。
本当に参加して良かったです。
また次回もぜひ参加したいです。




おまけ

ワークショップのテーマとは全然関係ないのですが、2つ目のゲームをしているときに、自分の資質に気づきました。
それは、全体の状況・自分が置かれている位置・目的が分からないとかなりストレスになる
ということです。
何も見えないところから、とにかくデータを集めようとしている自分がいたのです。
この資質をうまく利用していきたいなと思います。