謎の15円

前々回のエントリーで「家計簿」にまつわる話を書きましたが、
今回は、なぜ私がお金を管理することが好きになったのか、
そのきっかけを書いてみようと思います。


半年に1度くらい、自分の資産というほどでもないですが、
一体いくらあるのか確認する習慣があります。
複数ある口座の通帳記帳をしたり、家にあるお金を数えたりするのです。
その際に、歴代の通帳たちを眺めるのも楽しみのひとつです。


つい最近、その作業をしているときに、
「そう言えば、最初に作ってもらったのは郵便通帳だったな」
と思い出し、最初のページを見てみました。


すると、一番最初の行に印字されていたのは
「1,015」
でした。なんとも滑稽な数字。。。


小学校1年生の私は、1015円を入金していたのでした。
記憶をたどってみると、おそらく直前までは1000円貯金しようと
思っていたのですが、なぜか15円足そうと考えたのです。
きっと、ちょっとでも多く入れておいた方がいいと考えたのでしょうね。


母からいくら貯金するのか聞かれて、
「せんじゅうご円」
と答えた記憶は、はっきり覚えています。
言ったあと、首をかしげられたような気もするのですが、
私の言ったとおり、1015円を入金してくれました。


当時はまだ消費税が導入される前です。
半端な額が身近な存在ではないはずなのに、なぜか15円・・・。
しかも一体この15円がどこから出てきたのか
さっぱり分かりません。
自分用の財布を持っていた記憶も無いのです。


私は思い切って「せんじゅうご円」と言ったあと、
ちょっとドキドキしていました。
なぜなら、母から「なんでそんな中途半端な額なん?
1000円にしときや」
と言われるかもしれないと思ったからです。


でもそんなことは言われずに、
私の願いどおりに1015円入金してくれました。
それが、とても嬉しかったのです。


その嬉しさが、今でもずっと残っていて、
通帳を見るのが好きだったり、お金の管理が好きなんだろうと思います。


でも一体全体、あの15円はどこからきたのか
全く心当たりがありません。きっと迷宮入りです。


余談ですが、小学2年生になった私は、さすがに15円はおかしいと
思ったんでしょうね。
2行目には、「2,000」と記されていました。